杉山水は杉枝葉から抽出したバイオスティミュラント資材です。杉山水を植物に使用することで、細胞が養分を効率よく吸収・蓄積し、色・味・収量の向上が期待できるようになります。数々の農家様からも、作物の収量と品質が向上したとのご報告をいただいています。
“Biostimulant”はヨーロッパで作られた造語です。Bioは生物、Stimulantは刺激、日本語に直訳すると「生物刺激剤」を意味し、植物に与えることで生育を促します。肥料や農薬とは異なり、非生物的ストレス(気候、物理的被害など環境由来のもの)による植物のダメージを軽減する新しい技術です。 バイオスティミュラントは植物自身の能力を向上させ、農作物の価値を高めます。
作物はタネの時点で最大収量が遺伝的に決まります。しかし、左図のように成長過程でさまざまなストレスを受けると収量が減少します。バイオスティミュラントは非生物的ストレスへの抵抗力を高め、本来備わっている最大収量に近づけます。
飛騨産業は日本バイオスティミュラント協議会の法人賛助会員です。
参考文献:Tominaga et.al (2013), Developmental Cell, vol.27, Issue3, p.345-352
品種 感激トマト
栽培期間 4月12日~9月20日
育苗期、土が乾いたら200倍希釈液をジョーロで散布。
以後定植から収穫まで2週間に1度葉面散布。
育苗期に使用したところ、杉山水使用区は苗が萎れにくくなりました。6段まで収穫を行った結果、ひとつ当たりの重量にばらつきがなく、着果箇所が増えたことで収穫個数が増加しました。
品種 男爵
栽培期間 4月25日(種芋植付)~6月16日(収穫)
発芽後、100倍希釈液をジョーロで散布。
以後、花が咲いた頃に散布。
使用区の方が収量が多くなりました。いもが大きくサイズのばらつきが少なくなりました。
品種 楽秋ほうれん草
栽培期間 9月30日(播種)~11月下旬(収穫)
発芽後、100倍希釈液を散布。
以後1週間に1度ジョーロで5回散水。
食品分析センターに分析を依頼したところ、使用区は苦みのもとである硝酸根が検出されませんでした。ブラインドテストの結果、使用品の方が甘いという声をいただきました。
品種 不明
栽培期間 8月~10月(収穫)
100倍希釈液を苗に潅水。
以後希釈液を1週間に1度葉面散布。
使用品は一回り大きなサイズのキャベツが収穫できました。
品種 ⽩鳳
栽培期間 2022~2024年
落花から10日後に杉山水の500倍希釈液を散布。以後10日おきに2回散布。
(※2022年のみ1回散布)
使用区は秀品と大玉が増加し、規格外品が減りました。
実が硬化することによって、実落ちが減り収穫期間も延びました。
品種 不明
栽培期間 2022年
2週間に1回、200倍希釈液を1区画あたり5L潅水。
使用区は莢の数と一つ当たりの重量が増加しました。特に地下部が増え根粒数も増えました。
品種 コシヒカリ
栽培期間 2019年
活着後・中干後・出穂後の計3回、100倍希釈液を散布。
使用区の方が株が太くなり穂数が増加しました。
品種 コシヒカリ
栽培期間 2019年
苗に100倍希釈液を散布。幼穂形成期に1反あたり10Lの100倍希釈液を動噴で散布。
計測結果 青米が少なく粒が大きくなり、収穫量も向上しました。
品種 よつぼし
栽培期間 2024年
苗に200倍希釈液を1株あたり50mlを5日おきに散布(計4回散布)。
1ヶ月間育苗し計測をしたところ、使用区の方が地上部・地下部ともに乾物重が増大しました。
地下部にストレスを与えた結果、使用区では、DPPHラジカル消去活性(抗酸化力の指標)が無使用区(c)よりも増大しました。抗酸化力の向上により、植物がストレスを受けた際に生じる細胞の損傷を抑え、生育を維持する効果が期待できます。
無機成分分析の結果、使用区ではリン酸とカルシウムの増大が確認されました。カリウムおよびマグネシウムは対照区との数値差は、小さいものの、使用区の方が乾物重が大きいことから、増加傾向にあると考えられます。
品種 やぶきた
栽培期間 2024年
2.2㎡あたり1Lの100倍希釈液を計3回葉面散布。
2番茶を摘採し計測したところ、使用区の方が総新鮮重・総収穫葉数・最大葉幅長・最大葉長・総収穫穂数・SPAD値が増大しました。
収穫した二番茶の遊離アミノ酸含量を測定した結果、使用区では総遊離アミノ酸含量が増加し、GABAおよび旨味成分であるテアニンの含量が増大しました。あわせて渋味成分であるカテキンも一定量含まれており、収穫量の増加に加え、食味の向上が期待できる結果となりました。
有害成分(残留農薬・有害金属)は含まれません。
ガスクロマトグラフ(GC/MS)による確認試験を生産時に実施しています。
㈶日本食品分析センターの実施する下記の試験にて安全性の確認をしています。
◎農薬分析試験 280 項目 検出せず(分析試験成績書第18057736001-0201 号)
◎急性経口毒性試験 LD=2000mg/ 以上(分析試験成績書第18057736001-0301 号)
◎皮膚一次性刺激試験 無刺激(分析試験成績書第18057736001-0401 号)
◎本品に肥料成分は含まれていません。別途、肥料をお使いください。※希釈水量は目安ですので、作物や土壌の状態に合わせてご変更ください。◎保存料などの添加物や肥料成分、有害成分(残留農薬・有害金属)は含まれません。沈殿物等が発生することがありますが、杉枝葉由来のものであり品質には影響ありません。◎気候・土壌・栽培方法により生育状態が変わりますので小面積で試してからお使いください。 ◎アルカリ系資材との混用は避けてください。◎希釈液はその都度使い切ってください。◎目に入った場合はすぐに水で洗い流してください。◎飲料ではありません。
◎涼しい場所で直射日光を避け、開封後はお早めにご使用ください。◎密栓しペットや乳幼児の手の届かないところに保管してください。
長野県岡谷市の杉枝葉を原料に、オリジナルの「杉山水」を生産しました。地域資源を活用した野菜の栽培について検証を行っています。
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岐阜県飛騨地域で、お米を愛し、日本一美味しいお米作りを目指して、情熱を傾けている米農家の有志チームによるプロジェクトです。飛騨産業は「いくまい水」でこのプロジェクトに参加しています。
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先祖から受け継いだ山を恵みの森とするために、自分たちの手で間伐を行い、森を守っていけるよう地域で協力して間伐に取り組んでいる団体です。杉山水は、山を守るために枝打ちされた杉枝葉を使用しています。
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